LHでは、勝つために”経験”と”運”が必要です。
このうち、”経験”については、実際にやらないといけないので、理論も何もありません。
というわけで、前回までに”運”についてちょっとだけ話してきたわけですが、あの話、カードの能力を見ない前提で話しましたよね?
今回は、そのすっとばした、”カードの能力”も含めて話します。
で、いきなりですが、「戦闘用魔法少女~型」のうち、欠陥型の能力を知っていますか?
あまり見かけないでしょうから、おそらく知らない人が多数をしめるでしょう。
ALなら知っている人も多そうですが。
まぁ、それはともかく、このカード、敗北時発動で、山札からカードタイプ:戦闘用魔法少女のカードをすべて墓地に送る能力があるのです。
当然ですが、山札の枚数が少なくなれば、自分が欲しいカードを引く確率は格段にアップします。
というわけで、このカードは実践編で、キーカードとしての役割を果たしてもらいましょう。
この手のカードには、「妖精の踊り」という、山札のカードを1枚捨てて、SP4を得るカードや「剣を取る市民」「水の精霊」「傭兵隊長『デルラール』」EXなど、ドローと山札圧縮を兼ねたタイプが多いです。
この他にも、ドローの回数を増やせば、当然欲しいカードを引きやすくなることから、「練達の魔術師」「魔術の使い手」「策士の楽師『ルティナ』」などなど、単純にドロー能力だけではなく、戦闘能力も兼ね備えているカードをよく見かけるのが、この手のタイプです。
また、直接運を操作しているわけではないのですが、「聖域の守護者『メイリーン』」などは、LPを節約しつつダメージSPの総量と、ダメージドローの総数を増やすため、特殊ながら運を操作するカードとして考えてもいいと思います。「死竜」とかは考えない(笑)
さて、今回は構築のお話でしたよね。なのに、なぜこういった運を操作するカードの話から始めたかというと、
この手のカードがまったく入っていないファイルでは勝ちにくいからです。
今主流らしい傭兵だって、「デルラール」EXや「幸運を呼ぶ珍獣」、「水の精霊」「風の精霊」「星竜」などのうち、2、または3種類くらいは入っています。
黒単にいたっては、「ルティナ」「練達」「星竜」あたりは当然のごとく入っている上で、「水の精霊」などがよくみかけます。
つまり、LHでは、戦闘に勝つことが最優先ではあるが、負けるときもいかに効率よく負けるかが重要であることから、
戦闘に勝つ可能性のあるカードに付随効果がついているものを進んで選ぶほうが良いというわけです。その付随効果が、ドローやファイル圧縮などの運の操作につながるならなおのこといいでしょう。
これとは別に、もう一つ。
今回の実践ではこちらをメインにおいているので、きっちり説明しておきます。
今回、実践編で使うと言い切った「欠陥型」ですが、これは負けないと効果が発動しません。なぜに、進んで負けにいくカードを入れるのか、不思議かもしれませんが、ちゃんと理由はあります。
これで、一回負ければ、ファイルの構築次第では、確実に墓地に黒いカードが3枚以上たまります。そうなると、「ルティナ」や「アイギナ」のスキルが発動できるようになります。また、ファイル内の全ての戦闘用魔法少女が落ちるため、一気に墓地の枚数が増えることになり、「ディカール」や「アルフォンス」「ヴェルベット」のスキル発動も容易ですし、「ズガテロザ」など墓地の枚数によって攻撃力が変動するカードとも相性がいいです。
このように、一度の発動で絶大な効果を生み出すコンボをファイルに組み込むために、「欠陥型」を今回は入れることにします。ほかの、コンボの例としては「竜脈の支配者『ガフク』」と「星の怒り」による「ガフクゲドン」や、戦闘専用ですが「飛べない鳥の王様」+「無慈悲な死」による即死コンボなどがあります。
上の話が、ファイル全体をバランスよく使いこなすための理論なら、こちらは一点突破による、決まれば勝ちというような理論になります。まぁ、これについては、「異端審判官『バルティア』」を通しての手札破壊というのと似ている点があります。
つまり、決まった瞬間に、自分有利が確定するということです。
以上、ファイル構築時における2つの基本的な考え方を挙げましたが、どちらの場合も、ドロー能力は必要不可欠です。
バランスよくファイルを使うには、毎回のカードドローの内容がまったく違っては話にならないため、ある程度まとまった形に収まるように、ドロー枚数を増やしたいですし、強力コンボ搭載型でも、そのコンボのキーカードを引いてこないことには始まらないので、そのためにドローが必要です。
そして、ドローだけの役目しか果たせないと、それが必要ないときに使い物にならないため、何かほかの役割も兼任させておくのが、強いファイルの鉄則だと思っておきましょう。
長くなってきたので、続きは実践編で実際にファイルを見ながら話すことにしましょう。
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