で、運の操作という以上、”確率”を考えることが前提なので、今回条件を設定します。
まず、カード能力によるドロー枚数の増加・減少、さらにLPダメージの増加・減少は存在せず、戦闘には引き分けがなかったものとします。要するに、カード能力での運の操作(確率の上昇・減少)を省いて考えるということです。
この条件の下で、最短で勝負が決した場合、LPは5-0になり、最長の場合、1-0になります。さらに、使用できるカード枚数は、最短なら9枚、最長なら17枚で、確定で使えるSPは最短だと10、最長だと20になります。
今回、カードがSPの都合で出せるか出せないかは考えないものとして、ファイルに1枚のもの、2枚のもの、3枚のものを引ける確率を考えてみましょう。
まず、最短の場合。
ファイルに1枚入っているカードを引ける確率は
1-{(29*28*27*…*22*21)/(30*29*28*…*24*23*22)}
=30%
となり、かなり厳しそうです。
では、2枚入っているものを最低でも1枚は引く場合はどうでしょう?
上のような計算をすると約52%となります。
まぁ、2回に1回は引けるだろう程度ですね。
じゃあ、3枚だとどうなるのか?
これは約65%、でまぁ、なんとか毎回引けなくはないかも?程度には上がります。
このことから、カード能力によるドロー枚数の増加というものがない場合、最短で勝つためには強いカードを5回連続で出し続け、それを補うカードを引かないといけなさそうです。さらに、GSも関連するでしょうから、これを目指すのはかなり無謀な気がします。よほど最初の手札の状態がすばらしく、かつGSにも恵まれてこそのパーフェクトだと思っておきましょう。
次に、極端ではあるのですが、最長の場合を考えます。
これは、1枚のものを引く確率からして約63%ほどあります。
2枚にいたっては約82%、3枚入っていれば約93%の確率で、少なくとも1枚は引くことが可能です。
となると、よほど運が悪くない限り、2枚、3枚入れておけば、少なくとも1枚はそのカードを引いて使うことができるはずです。
両極端を例に挙げてみましたが、この2つの例からもわかるとおり、LHではドロー枚数が増えるほど、運の要素が極端に減っていきます。つまり、偶然がなくなり、必然になるわけです。
究極のところ、”運の操作”というのは、偶然をどれだけ減らせるかと等号で結んでもかまわないので、LHで運の操作を行うなら、ドローを増やせばいいわけです。
今回は、計算を簡単にしてわかりやすくするために、カード効果をなくしましたが、現実にはそんなことはありえないので、カードドローの効果があるカードを使えば、LP1までいかなくても、それと同じくらいの枚数は使えるはずです。
これなら、ファイルに入っているカードをフルに活用しつつ、GSが少なくとも、手札をSPに変えながら強力なカードを連打することも可能でしょう。
ただし、ドローばかりに気をとられると、肝心の戦闘での勝利がおぼつかない、という事態に陥りやすいので、ドローを補佐するのは、戦闘でも勝ちが狙えるカードの方が優秀です。
そういう意味で、「星竜」「ルティナ」「練達」はとても優秀だと言えます。
また、ファイル内のカード枚数が減ると、当然目当てのカードを引く確率が上がるため、「妖精の踊り」などのファイルの枚数を減らしつつSPの補助ができるカードもかなり優秀です。
このように”運の操作”を担当するカードは、複数の役割を兼任した方が、効率が良く、ファイルのスロットも節約できるため、バリエーション豊かなファイル構築が可能になります。
戦闘だけ、補助だけといった感じでファイルを構築すると、スロットがいくらあっても足りません^^;
兼任できる役目は兼任してもらいましょう。
次回は、GSの期待値です。つまり、1回のバトルで平均どれくらいのSPがもらえるのか?というやつですね。
これも、今回のように両極端な例を挙げて考えましょう。そのほうが、わかりやすいですしね。
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