さー、年も明けて気分が一新されたところでしょうから、そんな気分をさらに晴れやかにするために、LHで勝つためにはどうすればいいか?を考えていきましょう。
ちなみに、ALで勝つには?という問いに対する答えを考えると、墓穴を掘るのでやめておきます。
で、まず初めに考えるのは、LHってどういう要素から成り立っているのか?という点です。これをわかってないと、なかなかたくさん勝てるようにはなりません。というわけで、LHというゲームを構成する要素です。
・運(ドロー)
・相性(ファイル構成)
・経験(読みあい)
以上、3つが基本的なLHを構成する要素です。これからわかるように、”常に勝ち続ける”というのはLHでは不可能だといえます。
では、対戦していて、連勝している人はどの部分が優れているのでしょう?
これは、一概にどうとは言えないのですが、一番割合が大きいのは”経験”だと思います。
つまり、”以前、似た場面でこの判断をしたら負けたから、こうしよう”とか、”これに似た場面ではこれで勝ったから、同じ手でいこう”などの判断が、かなり的確にできるため、バトルでの勝率が非常に高いのです。
ただ、これを手に入れるには、それこそ”やらなければ始まらない”ので、別の視点での勝率アップを目指します。
最初のテーマは、「相性」です。
LHでは、優勢神族というシステムから、「相性」というのはあまり考慮しなくても勝てるようにはなっています。ただし、それは相手も同じように「相性」を考慮していない場合に限られるという点を、例を提示して示してみましょう。
「聖域の魔獣」追加で環境が激変したLHですが、その理由の一つに「戦いを決めた妖精」「分解」などの大型ファイル対策の追加が上げられます。よって、これを例に一つ見てみましょう。
・自分
手札:「勇気の咆哮『ブレイブ』」「策士の楽師『ルティナ』」「幸福を呼ぶ珍獣」「豹の霊」
SP:8
墓地:黒3枚を含む12枚。ただし、「ルティナ」「アイギナ」「ディラート」が1枚ずつ含まれる。
LP2
・相手
手札:3枚
SP:6
墓地:白4枚、黒2枚、赤8枚、青1枚の計15枚。ただし、「戦いを決めた妖精」はなく、青の1枚はグリモア「返却」である
LP3
バトルタイム:ゴウエン
GS(ゲットSP):2
果たして、この状況で相手は「戦いを決めた妖精」をセットするでしょうか?答えは、「ありうる」です。
なぜなら、相手のほうはLP3と少しリードしています。しかも、SP6でそれなりに余裕もあるでしょう。
ここは、”無理して勝つ必要のない場面”と判断して、相手の「ディラート」からゴウエンでは大型もありうると判断した上で「戦いを決めた妖精」をセットすることも「ありえる」と考えるのが妥当です。
それ以外の選択肢なら、黒が少なく赤が多いことから傭兵ファイルかもしれないという読みもできるため、それらの系統のユニットを警戒するのもありでしょう。なにせ、手札が少ないこの状況なら「デルラール」-EXの手札補充は後の戦いを容易にしてくれます。
また、別の読みから「戦いを決めた妖精」や「分解」にたどり着くかもしれません。理由は「ディカール」の存在です。墓地の枚数が12枚に到達していて、自分はLPで負けているから、逆転狙いで「ディカール」を・・・と考えるかもしれない。という読みですね。実際、手札やSP面、その他もろもろを考慮すると、この時点で自分が有利に立てば、ほぼ確実に勝利できるでしょう。
LP面で並び、相手のメインの色であるゴウエンはおそらくこの戦闘中にめぐってくることはないため、かなり有利です。しかも、相手の墓地には白が4枚も落ちています。他の色がメインになっていることから、相手が白いカードを出すことも考えにくいので、実質、自分の色の黒と相手が弱そうな白で勝ちにいけばいいという予測が可能です。
相手は、それはどうしても避けたいため”無理して勝つ必要はないが、相手が大型なら確実に勝つ”を実現するために、Lv3ユニット+「戦いを決めた妖精」あたりが一番可能性としては高そうです。
そうなると、たとえ赤かろうが「ブレイブ」は万が一があるため出しにくく、「ルティナ」も単体ではやめたいところです。できればノーセットで相手に消耗してもらいたいのですが、下手に何もしないと、相手もノーセットされたときの痛手が大きい。
まあ、ここでは「珍獣」だけでやり過ごすのが無難に違いないという見解にたどり着ければもうちょっと踏み込めます。「珍獣」をセットするのはドローを増やし手札に確定勝ちが狙える手札をそろえるためですが、それなら「珍獣」だけのセットはもったいないですよね?せっかく「ルティナ」も手札にあるので「ルティナ」とセットで出しましょう。これなら、勝った場合2枚ドローとSP-2、負けた場合3枚ドローとSP-0でこの場をしのげます。
ここで相手が「戦いを決めた妖精」を出してくれれば、相手の手札の枚数から次にそれが来る確率がかなり低くなるため、今度は「ブレイブ」も出せるでしょう。「ブレイブ」が出せるなら、そう簡単にやられはしないでしょうから、これがこの場ではベストに近いと思われます。
で、これが、「相性」を考慮に入れた場合の考え方です。
考慮しないとどうなるか?それは、単純に「ブレイブ」セットとなるでしょう。ただ、LHの基本は優勢合わせですから、それ自体は間違ってないとはいえ、これはあまりに運に頼りすぎです。少なくとも「戦いを決めた妖精」の存在くらいは警戒して「ルティナ」単体くらいにはたどり着かないと、LHは単なる運ゲーだと思ってしまいそうです。
というわけで「相性」を考えるというのは、自分の手持ちから考えうる最悪のシナリオを考えて、相手がそれを行うだけの状況にあるかを考えるということです。それを考えた上で、その最悪のシナリオを回避しつつベストな状況に持っていく選択ができれば少なくとも運だけに頼った勝ち方というのは少なくなるでしょう。
今回の例は、少々わかりづらいのですが、自分の実体験での場面設定を考えて、同じように考える練習をしてみると、この「相性」というのがわかってくるかと思います。
では、次回は「運」について考えます。
「運」というのは、全く操作できないと信じている人がほとんどでしょうが、そんなことはないというお話なので、結構衝撃が大きいかもしれません(笑)
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