立川子音のゲーム日記

まず、年賀状で間違いやすいものを。
「謹賀新年」・「賀正」・「迎春」と書いた後、「明けましておめでとうございます」と書くのは、間違い。
正確には、間違いというか重複となり無意味という事ですが。最初に挙げた三つはすでに、その言葉の中に、「新年を無事に迎えられておめでとうございます」という意味を含んでいるため、わざわざ繰り返すのはわずらわしい以外の何者でもありません。
また、似たような意味で「新年明けましておめでとうございます」も間違い。正しくは「新年おめでとうございます」か「明けましておめでとうございます」となります。
これは、「明けまして」に「新年を無事に迎えて」という意味があるため、です。
日本語って難しいよね(笑)

さらに、年賀状関係。
年賀状では、使えない文字が存在します。「去る」とか「苦しむ」とか「落ちる」とかのあまり良いイメージではない文字です。まぁ去るは逝去とかいう言葉があるので、あまり使う人はいないでしょうが苦しむとか落ちるとかはちょこっとした友人宛のメッセージに使う人もいるのではないでしょうか。「苦手の克服」とか「落第しないように」とかそういった励ますつもりの文を書いたりするとついつい使いそうですよねｗ
ただ、おめでたい事を伝える手紙なので、年賀状でそういった文字を使うのはやめましょう。

三つ目、正月飾りについて。
これは、元日（元旦とは本来元日の朝を指す言葉です）に飾るのは論外として、年末でも飾ってはいけない日が存在します。
これは、様々な神様を家にお招きする目印として飾る事ので、苦を意味する事から、９がつく２９日には飾ってはいけません。苦難を招きたくは、ないでしょう？
また、神様というとても尊い存在をお招きするのですから、急ごしらえは良くないとされ、元日の前日である大晦日に飾るのもタブーです。余裕を持って晦日（ここでは、月の３０日の意で使用してます）までには飾り終えておきましょう。

次は、お正月に良く聞く単語で勘違いしている人が多いもの。
まず、初夢。これ、いつの夢でしょう？一月一日に起きた時に覚えているのが初夢と思ってませんか？
実は、違うんですよね(笑)本当は、一月一日の夜に寝た時に見る夢が初夢となるので一月二日に起きた時に覚えていた夢が初夢となります。
次にお年玉。いまや、子供に与えるお金の事ですが、本来はまったく違う意味です。
ただ、色々と説があるので、ここではそのうちの一つを紹介します。
玉は豆の事を意味し、年とは数え年を意味する単語で、その数え年の分だけ豆を食べて無病息災を願うものという説があります。はい、現在の節分の行事がそのままこれに当てはまりますが、よく考えると納得できるのではないでしょうか？現在、正月も節分も現行の暦で行っていますが、これらが行われる日を旧暦に置き換えると現在の節分の日は旧暦の正月に近い事がわかります。なので、旧暦でのお年玉が現在の節分の行事の意味を表していても、不思議はないわけですね。実は、旧暦の節分の行事は、現在のひな祭りの行事という説までありますからｗ
最後におせち。いまや、ご馳走の感じがしますが、これも間違い。
本来のおせちは、ご馳走ではありません。いや、内容は現在のものとあまり変わらないんですがね(^^;)
とりあえず、おせちの内容をよく考えると、全部日持ちするものがほとんどですよね？このことから想像できるのは、正月をゆっくり過ごすため＝料理しなくてすむような料理を、縁起を担ぐのといっしょくたにしたのがおせち料理というのが、一般の見方なんですが、実はこれも間違い(笑)
おせちは「御節」と書き、一年のそれぞれの節句を祝うための料理というのが、本来の意味です。
どの料理が、どれを祝っているかなんてのは、長くなるんで書きません。

最後に。
正月飾りを片付ける時期。
まさか、元日中飾ってたりしませんよね？
ダメですよ。正月飾りは、前述の通り神様を迎えるための飾りなので、神様からいただくお酒という意味のあるお神酒をいただいたら、しまわなくてはいけません。だって、神様をお迎えして神様から頂き物をしたら、神様を招くための目印は必要ありませんよね？そういう事です。
そうじゃないと、神様がどこに立ち寄ったかわからずに迷子になっちゃうじゃないですか(^^;)
まぁ、長くて、神様に一年の抱負を語る、書初めを書き終わるまでです。一応断っておきますが、書初めは元日に書くものですよｗ
その後は、新年を迎えた喜びを存分に謳歌しましょう。

はい、知っている人にはまったく役に立たない豆知識でした。
まぁ、知らない人の方が多いだろうとは思いますが。
特に、最後なんて、下手したらお年寄りすら知らないですから。
ちょっとでも役に立てば、幸いです。